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2011年3月9日水曜日

上海のだめ日本人3

「何も考えないでとりあえず上海に行く、現地で就職してもすぐやめる、そして再び登録する。中国ではそんな循環の20代後半~30台前半の日本人が目立ちます」とある人事コンサルタントは現状を指摘する。
<span style="font-size:large;"><strong>中国=富、日本=貧?
憧れではなくなった日本人</strong></span>
 2001年、中国のWTO加盟を境に日本企業が大挙して上海に進出した。当時、日本のパスポート(=日本人であること)はまだまだ有効、ソニー、松下もまだまだ中国人の憧れだった。日本製品はすごい、日本の技術はすごい、日本人はすごい――。上海人にとっても日本への留学、日本企業とのビジネスは将来の富裕を約束していた。日本人男性と結婚することも、上海人女性の未来を明るくするものだった。が、こちらも様子が違ってきた。
 「今の上海人女性は日本人の男性には興味はないわね、お金ないから。私?日本人と結婚したことを後悔しているわよ」
 経済格差がある限り、こういう現象は存在するだろうと思うが、所詮、日本人は金ヅルだったのか。非常に衝撃的な発言だ。
 一方、“一部の殿方”が大好きな上海の「カラオケ」業態にも変化が。月収100万円は下らないとウワサされる日本の商社マンといえば、かつては上得意客だった。上げ膳、据え膳でもてなされたものだが、今は主客逆転。自分の月収を説明するのに1本指を立てるカラオケのママさんも1人や2人ではない。偉そうに振舞う日本人に、最近は「ふん! あんたよりもらっているのよ!」の罵倒が飛ぶこともあるそうだ。
 上海の不動産賃貸業といえば、世界各国から集まった駐在員を顧客に、そのマーケットをたちどころに膨らませた業界だが、彼ら営業の最前線は、日本人のボリュームゾーンを「ロワーミドル」と位置づける。
 「日本人はなぜあんなに古臭いマンションが好きなんでしょう。今はあちこちに新しい高級マンションがあるのに、絶対、古北新区から離れようとしないんです」

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